単なる人間心理や情感の描写に終わらない詩世界と、ノイジーに広がってゆく物語世界から古川本舗の内面性と深くリンクした濃密な世界へ。ジャンルレス、スタイルレス、ボーダーレスな形はそのままに、バンドメンバーと作り上げた美しく躍動感溢れるサウンドスケープ、それが『Hail against the barn door』である。
かつてはインターネット世界でボーカロイドPとして活躍、その後1st,2ndアルバムでは野宮真貴、カヒミ・カリィ、山崎ゆかり(空気公団)、大坪加奈(Spangle call Lilli line)、YeYe等多くの多彩なボーカリストを起用し作品を制作。3rdアルバムは歌に重点を置いた作品作りをテーマにシンガーソングライター”キクチリョウタ”と共作した。そしてバンドメンバーと作り上げた今作4枚目の最新作「Hail against the barn door」は、直訳すると「納屋の扉に当たる雹」。古川本舗自身が長年籠っていた自身の殻、その扉(=barn door)を叩き、破り、ファンを、古川本舗自身を、未だ見ていない世界へと連れ出す為の雹(Hail)となるのが本作である。最新作の歌唱は「キクチリョウタ」「ちびた」、そして古川本舗自身が参加している。
曲目
01.21g
02.ライフタイム サウンドトラック
03.問うてはその応え
04.ナイトクルージン
05.情熱と残響
06.花と幽霊
07.ベロニカと黄色の靴
08.coma white (白色昏迷)
09.Hail against the barn door
10.ベイクドパンケイクス
11.バンドワゴン (Bandwagon)